作家さん宅に買取に行った際の話|不思議な買取 #01


作家さんご本人からの買取のお話
こんにちは、神楽坂ブックスです。先日あった買取がちょっと珍しい案件でしたので記事にできるかなと思いまして。というわけで今回は不思議な買取のお話です。シリーズにしていけたら面白いかもしれません。

作家さんご本人から買取のご依頼

本当に時々なのですが、著名な作家さんやそのご家族から買取のご依頼を受けることがあります。
作家さんご本人の場合ですと、大体のケースではご自身の資料として使っていた書籍の一部を処分するためであったりが多いです。元々読書家だったり勉強熱心な方だと資料もどんどん増えていってしまうみたいですね。我々としては非常に貴重な商品となるため、嬉しい限りです。

○○さんから買い取りました!と商品名に書けないのは少し残念ではありますが、書籍自体が良質なものとなっているため非常に助かっております。いつもすぐに売れております。本当にありがとうございます。ご購入くださったお客様に「実は…そちらの商品、○○さんが元の持ち主なんですよ!」と教えたい衝動を堪えて通常通り販売させていただいております。

またこれもご本人から伺ったのですが、ご自身の著書として出版された際には数冊同じものを頂いたりするものなんですね、そういったもので余分なのは引き取ってほしいとご依頼されたりすることもございます。ハードカバーで出版された際のもの、文庫版として装い新たに発行されたもの、といった具合に数冊ずつ同一タイトルが発行されるたびに送付されるそうです。そしてゆくゆくはそうしたものを直接ご本人から仕入れる、というのは非常に不思議な感覚です。古本屋だからこその出会いの一つなのでしょうけれども。

さらに、ご本人は別のところにお住まいになっているものの、スペースを取ってしまうということで実家やご家族に送って保管しておく、といった作家さんもいらっしゃいまして、こういった場合にはご家族の方からご本人の許可は取ってあるとのことで買取のご依頼を頂戴することもございます。内心では「わー、お子さんの書いた本を時々読ませてもらっておりますー!」とか「お父上には若い頃大変お世話になりました(本で)」といった具合ですが、当然おくびにも出しません。

いずれのパターンにおいても、「作家さんご本人からの買取!」とか、「ご自身の著書をご本人から買取!」とか、「あの本の資料として使っていた本かー!」というプレミア感に興奮気味ではありますが、勿論至って冷静に査定などさせていただき、内容もサインの記載があるわけでもないため通常の買取と一切変わりません。そのせいか何となく惜しい感覚でも残るのでしょうか、毎回こういった買取の後には狐につままれたような不思議な感じがします。

仕事でなければ近くのコンビニで色紙を買ってきて「サインください」と言ってしまっております。さらにスキャニングして丁寧に透過処理をしてTwitterなどSNSのプロフィールアイコンにして自慢したい気持ちです。仕事でなければお会いできなかったというのが大前提なのでこちらもぐっと堪えます。

 

と、そんなわけで先日の買取に話は戻りまして。

出版社さんからすると当たり前の話なのでしょうが、洋書も発行されるたびに届くのですね。

全く知らなかったものですから驚きました。というのも、著書が発行されるとご本人に数冊届いたり、直接関係者の方が持ってこられたりするのは以前の買取で知っておりましたが、この文化は洋書として海外で発行された場合でも同様の扱いがあったりするものなのですね。

面白いと感じたのは、先日の買取においては国内で目にするその方の書籍というのは全く無く、他国で販売されているであろうペーパーバック仕様となったそれらだったのですが、同じタイトルや作品でも各言語ごとに、それらが海外で発行されるたびに送付されるそうなんです。ご本人もそういったことはきっと感慨深かったり、嬉しく思うのでしょうが、何しろ言語ごとに同じタイトルが数冊ずつですから、あまりに多くなってしまったためダブったものだけでも引き取ってほしい、といった形で買取をご依頼くださったそうです。

海を越えても、発行されたものは作者の方に、といった文化は何だか非常に良いものだと感じました。100年後の出版業界はどのような形となっているでしょうか。全てが電子書籍になってしまっても、こういった文化はできるだけ残ってほしいと勝手ながら思ってしまいました。

というわけで、今回の買取のお話はここまでとなります。拙い文でなかなか感じたこともうまくお伝えできたかどうか、といったところですが、いかがでしたでしょうか。最後までお読みくださいました方々、ありがとうございました。

 

また次回記事をお待ちくださいませ。


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